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映画バージョンの『アズカバンの囚人』を観ていて思ったことです。
結局、映画では一言も出てこなかった「暴れ柳事件」のとき、スネイプ少年は、ちらりとルーピンの正体を見てしまいました。
そのときのことをルーピンは「君のお父さんが、シリウスのやったことを聞くなり、自分の身の危険も顧みず、スネイプのあとを追いかけて、引き戻したんだ……(略)」(『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』p.462)と言っています。
つまり、事実だけを見た場合、ジェームズがスネイプ少年を守ったということですね。
(守られた本人は、リリーの「ポッターがあなたを救った」に対して「救った?救った?(中略)あいつは自分自身と自分の仲間を救っただけだ!」(『死の秘宝㊦p.429-430』)と言ってますが)
ジェームズがどのように救ったのか原作に描写はありませんが、私の想像では
ジェームズがスネイプを追う
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スネイプの姿が見えたらジェームズが声を出す。姿が見えた時点では、たぶん2人は距離があるだろうから、ジェームズが大声を出すはず。「スネイプ!」か「止まるんだ!」かな?
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スネイプが振り向く
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スネイプ「なんだ?」
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ジェームズ「そこから先は危険だ!戻るんだ」
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ジェームズはスネイプ少年のことは大嫌いだけど、死んでほしいわけではないだろうから(でも存在しているのは許せない)、きっと焦りつつ真剣だったと思う。
でも、ジェームズの気持ちにスネイプ少年が気付いたかは不明ですね。なにしろ、リリーがジェームズのことは嫌いだってちらっと言っただけで、体全体が嬉しさで溢れるほとですので。
それでも、ジェームズの必死の説得(しかも時間がない)に従って戻り…そのときに見てしまったのですね。相当人狼の近くまで行っていたのでしょう。
スネイプは母親が魔法使いなので、「人狼」についての知識があったかもしれません。それでも(知識がなかったとしても)、恐怖心を抱いたことでしょう。
そして、アズカバン。
「暴れ柳事件」は1973年、アズカバンは1993年の出来事ですから、20年後です。
本では、スネイプ先生は気を失っているので、ルーピンが変身した姿は見ていません。
映画では「スネイプの善の部分を強調するために」トリオを守っています。あのシーン、何回観てもキュンってしまいます(≧▽≦)
映画で、スネイプ先生は、暴れ柳の根本から出てきて、そのときはハリーのことしか見てません。が、後ろの唸り声で振り向き、再び狼人間を見ることになります。
明らかに20年前と比べて、狼人間との距離が近かっただろうと思います。
今回は、守る立場にまわった先生。しかもあろうことかジェームズの息子を守っています。
年数が経てば立場は変わるんだと感じました。